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日々のあーだこーだ

無職な生活⑤

day 11(6/11)

 

ハローワークへ行った。

 

庁舎は最近新しくなったらしく、思ったより綺麗だった。(特にトイレが綺麗な施設は信用できる)

 

中は予想以上に人が多く、、、、と書いてハッとする。「予想以上に」の前に「平日にしては」と書きそうになっている自分に気が付いたからだ。そうだ、ここにいるほとんどの人は(恐らく)平日かどうかは問題なくなってしまったのだ。ジョブチェンし、これから旅に出んとするLv1の勇者達の集会場。そう考えると、全員が仲間のように思えてきた。

 

少し待った後、諸々の手続きをしたり説明を受けたりする。帰りがけに「どの職業にしようかお考えのようでしたら、適正検査もやってますよ」と声をかけられる。就活のときにも散々やってきて懐かしい響きだったが、私はあれが嫌いだ。どうせ「あなたはアーティストの傾向が強いです。美術や音楽の道を目指してみては?」といわれるに決まっている。イコールあなたは社会不適合者ですという烙印を押され、私の心は路頭に迷うのだ。

 

適正検査を丁重にお断りし、ロビーへの階段を下りる。そういえば童貞は30歳を超えると賢者になれるらしいけど、無職は無職のままなのかなと考えたりする。やはり何事もその道を極めれば大成するのだろう。

 

外は土砂降りの雨であった。