無職な生活⑥
day12 (6/12)
切れ散らかすおばちゃん
区役所に行ったら、カウンターの台をバンバン叩きながらおばちゃんがキレ散らかしていた。朝から元気だなぁと思った。内容はよくわからなかったが、どうやら役所の連絡ミスでおばちゃんが不利益を被っているようである。
めちゃくちゃキレてる人とめちゃくちゃ怒られている人がいる空間が苦手だ。別に自分が怒られているわけでもないのに心がギュッと捕まれる。それになぜかあの空間だけ、みんなが少し優しくなる。
それっぽいおじさん
同じく区役所内でそれっぽいおじさん二人組を見かけた。
しきりにカウンターの方を覗きながら自分の順番をソワソワと待つおじさんに話しかける別のおじさん。
合流した二人のおじさんは楽しそうに話していた。「そんなことしたらワッパかけられる」「これでジュースでも買って飲んでてや」みたいな会話が聞こえてきたのは気のせいだと思う。たぶん。ワッパかけるなんて日常で使う機会ないけど、何をしたらかけられるんだろうか。
その答えはおじさんの手にあるような気がしたが、やめておいた。
免許更新
免許更新の日が近づいてきたので、区役所ついでに免許センターへ出かけた。
免許センターへは電車とバスを乗り継いて行くことになるが、私は頭が悪いので、歩いて30分圏内であれば徒歩を選択する。今日も駅からバスには乗らず免許センターへ歩き出した。
開始2分で「あ、やべーな」ということに気付く。この蒸し暑さだ。当然の帰結。しかし頭が悪いので、鉄の心で歩を進める。流れでる汗、シミがつくTシャツ、アホみたいな坂、重力に負ける右足・・・。
帰りは帰りで土砂降りに合う。コンビニで難を逃れるも、結局折りたたみ傘をお買い上げる。値札を見ずにレジへもっていったら千円を超えていて吐きそうになった。
「行きは大火事、帰りは洪水、なーんだ?」
「免許センター」
クイズになりそうだなと思いながら久しぶりに食べたココイチカレーがうまかった。